スーパーに行くと七草がゆのセットが売られているのが目に止まりますが、最近では食べている人は少ないのではないでしょうか?
あと、食べる時期など決まっているのか、気になりますね。
きちんとした由来や意味を調べてみましたので、ぜひ最後までご覧ください。
七草がゆはいつ食べるの?
毎年1月7日の朝に食べます。
2020年1月7日(火曜日)
1月7日は「人日の節句」と呼ばれている日で、七草の節句ともいい、「人日・上巳・端午・七夕・重陽」とある五節句のうちの1つです。
前日の1月6日の夜に、七草を用意し細かく刻んでおく。
翌日1月7日の朝に粥を作って食べるのが正しい行い方です。

七草粥の由来や意味は?
1月7日は松の内の期間が終わって、七草粥を食べて「一年の豊作」と「無病息災を願う」という風習があります。
中国から伝わった風習と混ざり合ったもの!
もともと中国では1月7日に邪気を払って、一年間の無病息災の祈りを込めて7種類の野菜が入っている「七種菜羹(しちしゅさいこう)」というお吸い物を食べる習慣があったようです。
日本では一年のはじめに、野に出て芽吹いた若菜を摘み取る若菜摘みという習慣もありました。
昔は、七草を包丁で切る回数まできめられていたというので驚きです!!
七草粥は体にいい成分がたっぷり!そして効能は!

七草粥に使われている七草には、「体にいいよ」と言われている有効な成分が多く含まれています。
七草のそれぞれの効能を紹介していきたいと思います。
1.芹(セリ)

芹には鉄分が多く含まれているため血を増やしてくれる効果を期待することができます。
その他にも高血圧とか貧血や風邪、冷え性とかリウマチなどの症状の緩和にも効果があると言われています。
2.なずな

なずなは、ぺんぺん草のことを言っています。
なずなには、熱を下げる解熱効果とか利尿作用があると言われています。
その他にも血圧を下げてくれたり、高血圧を予防したり動脈硬化の予防もしてくれます。
うちは高血圧の家系なので、積極的に食べるようにしています。
3.御形(ごぎょう)

この御形には、咳を緩和してくれたり、痰をきって喉の痛みを緩和してくれる作用がありまます。
風邪気味の人とか、気管支炎を患っているという方にはおすすめです。
4.ハコベラ

ハコベラで、ハコベと言われることもあります。
ハコベラにはタンパク質が多く含まれていて、ミネラルなども入っていて栄養が優れているので、昔から民間では薬草として使われてきているものです。
葉とか茎には鎮痛作用があると言われていて、軟膏にして皮膚炎などに使っていたということです。
さらにそのほかにも、ハコベラにはイチョウの疲れをとってくれたり、口臭を予防してくれる効果もあります。
5.仏の座

仏の座は、別名小鬼田平子(コオニタビラコ)ともいわれていて、高血圧の予防とか整腸作用とか、解熱や解毒の効果が期待されるということです。
6.菘(スズナ)

これはカブのことをいいます。
菘には利尿作用がありますし、便秘にも効果があり便秘体質の人には特におすすめです。
便秘以外にも、胃炎や胃潰瘍にも効果があると言われているようです。
7.すずしろ
これは大根のことを言っています。
すずしろには、便秘解消とか消化促進を期待できると言われているのです。
七草粥の作り方(1分動画)
お米から炊く場合
炊いたご飯からの場合
≪材料1人分≫
- 春の七草 1人分
- ごはん 70g 水 200ml
- 鶏がらスープ(顆粒)小さじ1/2
- 塩 少々
≪作り方≫
- 春の七草はたっぷりのお湯でサッと下茹する。
七草をザルにあげて流水をかけて、水気を切る。 - 七草は、粗く刻む。
- 土鍋に米・水・鶏ガラスープ(顆粒)を入れて加熱し、ひと煮立ちしたら蓋をして、弱火で15分煮込む。
- 3.に七草を入れて混ぜ、塩で味を整える。
- 器に盛り付けて完成
七草のすずしろ(大根)・すずな(かぶ)の皮は柔らかいので 皮を剥かずに使います。
【余談】七草の種類を簡単に覚える方法を伝授します!
七草は呼び名が昔のままだったりするので覚えづらいですよね。
正確には、春の七草と言われています。
覚えづらいと感じている人も多いと思いますが、これは、「5・7・5・7・7」の短歌のリズムで覚えるといいですよー。
せり+なずな「5」、ごぎょうと+こべら「7」、ほとけのざ「5」
すずな+すずしろ「7」、春の七草「7」と考えると覚えやすいですよね。
七草粥のまとめ
いかがでしたでしょうか?
七草がゆは、想像以上に体にいいものばかりなので、積極的に食べていきたいなぁと思いました。
そして、お正月で疲れてしまった胃を休ませるためにも、必ず毎年ありがたくいただこうと思いました。